心の中から感じる「言葉の力」を!……音響監督より
アニメ映画「なぜ生きる-蓮如上人と吉崎炎上」の音響監督を務められたのが、この道のベテランの中のベテラン・本田保則さんです。
音響監督とは、音響、特に音声面での演出を担当する人のことで、主に声優演技の指導を行います。
「アフレコ」と呼ばれるスタジオでの録音作業での本田保則監督は、セリフ1つ1つの収録に、時には父のように厳しく、時には母のように手取り足取り、声優たちの演技に指示を出していきます。
そこには一切、妥協というものがありません。誰よりも台本を読み込み、主役であろうが脇役であろうが、満足行く演技が出るまで数限りなくリテイク(やり直し)をさせる。
本田監督入魂のアニメ映画「なぜ生きる-蓮如上人と吉崎炎上」の音響を、ぜひ映画館のスクリーンで体感してください。
【本田保則監督の経歴と主な作品】
富山県出身。砺波高校から富山大学経済学部卒業後に演出家を目指して上京。
古くは「マッハGoGoGo」「ハクション大魔王」「昆虫物語 みなしごハッチ」「破裏拳ポリマー」などのタツノコプロの作品から、「超時空要塞マクロス」「ちびまる子ちゃん」「横山光輝 三国志」「天地無用!」「MASTERキートン」「MONSTER」「逆境無頼カイジ」など数多くの作品の音響監督をされています。
【本田保則監督からのメッセージ】
今回、音響監督をさせていただいた本田です。
本当にこの映画は、心の中から皆さんが感じていただける、言葉の力、そして映像の力を、楽しんでいただければと思います。
一生懸命、みんなで魂を吹き込ませていただきました。どうぞ、ごらんください。
写真はアフレコスタジオで、声優に指示を出す本田保則監督(写真左)
最高の音響を映画館で!
アニメ映画「なぜ生きる ーー蓮如上人と吉崎炎上」の制作現場より
声優の声、音楽、効果音などをミックスするダビング作業は、一般に出回るテレビやDVDのアニメ作品とは違い、映画館で上映するためにふさわしい音響に仕上げなければなりません。
今回の「なぜ生きる -蓮如上人と吉崎炎上-」のダビング作業は、最終的には東京調布の日活撮影所内のダビング・ステージで行われました。
ここは、主に実写映画ダビング用に使われる日本で最高レベルのスタジオを持ち、アニメ映画のダビングで使われるのは今回が初めてではないかといわれます。
それほど丁寧で手の込んだ、ハイレベルの作業が施された「なぜ生きる -蓮如上人と吉崎炎上-」は、観る人の体の芯まで響く大迫力の5.1chサラウンドで、実に深みのある、臨場感あふれる感動的な音響に仕上げられました。
これはもう、家庭では絶対に味わうことのできない世界です。みなさんにはぜひ、映画館でその素晴らしい音響をお楽しみください!
大庭秀昭監督からのメッセージ
アニメ映画「なぜ生きる ーー蓮如上人と吉崎炎上」制作の監督を務められたのが、大庭秀昭監督です。
大庭監督は長年、日本アニメ界でさまざまな作品の演出・監督の仕事に携わってこられたベテランです。
今回の作品でも、混乱の時代に生きた一人の青年の苦しみと喜びを、実に感動的に描いていますので、ぜひ映画館のスクリーンでごらんください。
【大庭監督の主な作品】
劇場版「銀河鉄道物語 忘れられた時の惑星」監督(2006)
劇場版「ハートの国のアリス Wonderful Wonder World」監督(2011)
NHKBSアニメ「おまかせスクラッパーズ」総監督(1994年~)
テレビシリーズ「電光超特急ヒカリアン」監督(2002)
テレビシリーズ「ハローキティ」りんごの森シリーズ(2006年~)
他、「名探偵コナン」「ハピネスチャージプリキュア」「たまごっち!」などのテレビシリーズの演出。
特に最近ではテレビアニメ「弱虫ペダル」シリーズにて、自身の趣味が自転車レース参加という経験を生かし迫力のある演出をされています。
また浄土真宗の開祖である親鸞聖人の一生を描いたアニメビデオ「世界の光・親鸞聖人」全6巻の総監督をされた経験もあり、歴史的、仏教的な演出にも精通されています。
【大庭監督からのメッセージ】
監督の大庭です。「なぜ生きる」の映画に興味を持っていただき、ありがとうございます。
私自身、普段は考えていなかった「なぜ生きる」という命題を突きつけられて、自分に問いかけながら、作品作りを進めてまいりました。
ごらんいただく皆様にも、「なぜ生きる」のか、その答えを考えるきっかけになれば、うれしく思います。是非、一緒にお考えください。
映画「なぜ生きる」予告編映像
アニメ映画「なぜ生きる -蓮如上人と吉崎炎上-」の予告編映像です。